植物名 と 特徴
ゴムの木でもいろんな種類がありまして、ベンジャミンやガジュマル、ウンベラータも同じフィカス属の仲間です。
ここでは、一枚なりの楕円型をし、肉厚で硬い葉の一般的に「ゴムの木(ゴムノキ)」と呼ばれてる観葉植物を紹介いたします。 ちなみに、「イチジク」もフィカス属なんですよ。
ゴムノキは乾燥に強く、比較的管理が楽な為、オフィスや銀行、おしゃれなショップやレストランなどでよく見かける観葉植物です。
ゴムノキは比較的大きく育ちますので存在感がありますね。ゴムの木は名の通り、ゴムの樹液を採取することで有名です。
品種は、濃い緑一色の葉を持つ「デコラ・ゴムノキ」 「ロブスター・ゴムノキ」、縁に鮮やかな黄色の斑が入り、葉脈も黄色が浮き出ている「フィカス・アルテシーマ」、若草色に乳白色の葉の「フィカス・エラスティカ・デコラ」や「デコラ・アサヒ」など、非常に多いんです。
100均とかで手のひらサイズのミニ観葉を買っても、1年後には大きく生長しています。鉢を大きくすればするほど生長を増し、すぐに大人の身長サイズまで達することもあります。
大きく育てたい人なら、肥料を与えてあげてもいいですが、生長が早い植物ですので、あまり大きくしたくない場合は、肥料を控えめに、もしくはやらなくても十分に育ってくれます。
多肥料は株を弱くします。大きく生長するよりは小さい姿で楽しみたい方は、特に肥料は少なめに。
これは観葉植物全般に言えることなんですが、「植物が弱ってるから復活させよう」とか「葉が萎れてきた(水切れの時を除く)」「株に元気がないなから元気を取り戻させよう」とかの理由で、すぐに肥料を与えるのは厳禁です。
株が弱ってるのは、大体は根にトラブルがあることが多いです。
根が栄養分を吸い上げる力がない時に肥料を与えても逆効果で、さらに状態を悪化させます。最悪の場合、枯れてしまいますのでご注意を。
ガジュマルと同様、空気に触れてる茎の部分から、たまに気根を伸ばすことがあります。
- 英 名 : Ficus Rubber Tree
- 学 名 : Ficus elastica
- 科 名 : クワ 科
- 属 名 : フィカス 属
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
場所 | 室内 (日当たり) | 日当たり | 室内 | |||||||||
水分 | 乾かし気味 | 普通 | 毎日 | 普通 | 乾かし気味 | |||||||
施肥 | 置き肥 (2か月に1度) | |||||||||||
植替 | 挿し木、取り木 |
置き場所
ゴムノキは光が好きですが、耐陰性もあり、日陰に置いても水やりを少々忘れて乾燥させても、少々のことでは枯れることのない丈夫な植物です。
しかし、あまりにも管理が悪いと、葉が下に垂れ下がったり、葉が落ちたりすることがあります。
ゴムノキで一番大事なことは光線です。本来は日光浴を好む植物です。
肉厚の葉は環境が悪い場所で管理すると、葉が薄くなり、垂れ下がります。
ゴムノキの下葉が落ち、茎だけになった経験はございませんか? 光線不足が原因であることが多いんです。冬の間は窓際に置き、日光によく当てましょう。
ただし、乳白色の斑が多い種は、弱い太陽光線でも葉焼けを起こすことがありますので、気を付けてください。
初夏から中秋ぐらいまでは、外で日光浴をさせてあげても大丈夫だと思います。ただし、真夏の炎天下の日光浴は確実に葉焼けを起こしますので、絶対に避けてくださいね。
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水やり
夏はよく乾くので、乾いたらすぐに与え、冬はすぐに与えず、数日待ってから水やりをするようにしましょう。
冬は乾く暇がないと根を傷めてしまいます。
土がいつも湿ってる状態だと、葉の縁から茶色く変色して見た目が汚くなります。湿ってるよりは乾かし気味の方がいいですね。
また、受け皿に溜まった水はすぐに捨てましょう。
これはゴムノキに限ったわけではなくて、ほとんどの観葉植物に当てはまりますが、冬は根の生育が活発ではありませんので、水が受け皿に残ったままだと、根腐れの原因になったり、水分で土や鉢の温度が下がって凍傷の原因にもなりますから、十分注意しましょう。
増やし方
挿し木か取り木で増やします。
枝を切り、そのまま挿し木用の土(鹿沼土、川砂など)に植えるか、水苔で包んで根が出るまで待ちます。 根が出たら、鉢に植え替えます。
害虫と病気
カイガラムシやハダニが発生します。
またゴムノキはカビが発生したり、葉が黒くなる病気にかかることもあります。発見したら、薬剤などで処置をオススメします。
管理人から一言
昔、ゴムノキは全然興味なかったんです。図体がでかいだけでかわいくもきれいでもないし、わざわざ買ってまで育てようとは思いませんでした。だから、昔は1鉢も持ってなかったですよね。
しかし、数年前に100均で小さいゴムの木を買って育ててみたら、すごく面白い植物だって気づきました。今はすごく興味ある植物の一つです。
たまにインターネットで茎を曲げて「S」字カーブや「く」の字にしたような芸術的に仕立ててるゴムの木を見ると、ああいう風に育ててみたいと思っていますが、芸術的センスがないし、どう曲げればうまく育ってくれるのか、今のところわかりません…
芸術家&園芸家としての修業が必要かもしれませんね。
ゴムノキは生長が早い植物なのに、なかなか新芽が出てこない時があります。肥料をやる前に、まずは根詰まりや水不足が原因だと考えられます。
ゴムノキっていうのは先端が円すい形の尖った部分がありますが、あの部分が新芽で薄い皮(苞葉)に包まれていて、その中に新しい葉が開く準備をします。
で、開く準備が整ったら、薄い包皮が剥がれ、新しい葉が大きく展開していきます。
これを繰り返しながらゴムノキは大きくなっていくんですが、苞葉が大きく育たないで小さいままの状態が続くようならば、根詰まりや水不足、光線不足、寒さによる生育停止の原因が考えられます。
ほとんどが根詰まりが原因であることが多いので、発見した時期が春から中秋ぐらいの季節でしたら、すぐに植え替えてあげた方がいいと思います。
葉が大きいので、ホコリがたまりやすいです。汚れも付きやすいので、こまめに葉水をするか、たまにティッシュペーパーや濡れた布などで葉をきれいに拭いてあげましょう。
育てやすさ | ★★★★☆ |
お気に入り度 | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
※管理人の個人的感想です |
管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」
- 直射日光に当ててしまい、乳白色の部分が茶色に変色した。
- 下の葉が枯れて長く伸びたゴムの木を、針金を使い曲線仕立てにしようとしたが、ストレスがかかったのか、枯れてしまう。
- 大きなゴムの木に対し、鉢が小さい為、風が強い日に外へ置いておくと、鉢ごとが倒れ、葉を傷めた。 鉢を割ったこともある。
- 日光不足なのか、葉が落葉し、観賞期間が短くが長く楽しめない。
失敗しないコツは、「ゴムの木は1に光線、2に光線、光線管理が大切」 「葉焼けしない程度の日光浴」 「生育バロメーターは苞葉。これに異常があれば、根詰まりを疑え」です。