セダム、マンネングサ、ベンケイソウ、多年草のなど花壇や寄せ植えの脇などに植え込む植物を勝手に「脇役的存在多年草」と呼んでますが、17品種の脇役的存在多年草を増やしていこうと7月に3株ずつ鉢に植え付けました。
- 脇役的存在「セダム属・多年草」を増やしてみよう! まずは17品種を一気に茎挿しへ! (17.05.28更新)
8月の前半に、うまく根付いてくれたか、それともそうじゃないかの〇×チェックなどを行いましたが、その後は台風の時のblogで名前が出てきたぐらいで、音沙汰なしになってしまってますよね。
8月の「〇×チェック」時の写真がこちら。
現在はこういう状況です。
〇印がついてる分は、上段の左から2番目の「コーラルカーペット」という品種のみがダメでした。
完全にダメじゃあないんです、1株だけまだ残ってる状態ですが、親株も枯れてしまい残ってないんで、この1株が枯れれば、絶滅です。
△印は、3品種は生き残り、2品種は絶滅です。
×印の2鉢は、もちろんダメです… 親株の茎もすべて枯れて残ってません…
茎挿しした時が梅雨明け後の暑い真夏の時期でしたので、なかなかうまく根付かず、枯れているものもありますが、全体の2/3程度はなんとか根を張ってくれて育ってるんですね。
しかし、生き残ってる分も葉が縮まってたり、全体的に弱々しいし、黄緑色や赤色など品種それぞれの特徴があるはずなのに、葉の色がぼやけてどれも同じに見えてしまいます。
これ、8月の台風で2階の廊下に取り込んでから、その後はずっと室内で管理してたんです。
すると、昼夜暑い日が続き、廊下だと風通しが悪くて蒸れたのか、葉が枯れたり、元気だった株が突然弱ったりと、ほとんどの鉢の生長が芳しくありませんでした。
また日差しをまともに浴びてないんで、徒長しまくってるものもあり、どうも順調に生長してくれなかったんです。
親株自体の鉢ははまだあり、親株も残ってる分がありましたので、株が枯れかけてるのがわかったら、1~2本親株から摘み取って、弱った鉢に挿してたんです。
この17品種を育ててみようと思ったのは今年で、どの品種も名前に「セダム」「セダム属」と付いてたんで、完全に多肉植物の種類だと思ってたんですね。
だから、植え付けは小石だけの多肉植物専用の土を使ってたんです。
根付かなかったのは暑さもあると思いますが、この土がどうもよくなく、うまく根付いてくれなかったみたいなんです。
ちなみに、外に置いてた親株は強風が吹いたり、移動させた時に株から落ちたり、折れた茎がたまにあります。
この茎がもったいないから、とりあえず別の鉢とか、ブロックの隙間とかに植えてたんですよ。()
すると、勝手に根を出して、すくすくと育ってるじゃあないですか。
間延びもせず、枯れもせず、順調に生長してるんです。
ブロックの穴に植えてたセダムの数種類が非常に元気がいい。( 01.)
ここ、日中は日差しがガンガン当たる場所なんです。
しかし、葉焼けはしていない。
9月の台風の時に、ここは完全に水没したんです。
3~4時間程度でしたが…
しかし、枯れることもなく、流されることもなく、元気に生き延びてるんです。( 02.)
こういう植物って、大事に育てようと鉢に植えて過保護に育てるよりは、外で放置状態の方がいいのかもしれません。
側溝で拾ってきた側溝セダムだって、多分、どこからかのお宅の庭から側溝までたどり着いて、誰も見向きもしない側溝付近で勝手に根を張って生き延びてたんだと思うんです。
一部を除き、繁殖力がすごいんで、外で放任で育てても大丈夫でしょう。
9月には、マンネングサやセダム属を寄せ植えした木箱が、枯れかけて激安だったので購入。
同じように小さな素焼き鉢に植え込んで全部で6鉢作り、総計が24鉢になり、メッシュケースが目いっぱいになりました。
先週の土曜日、やっと外へ出してあげたんです。
そして、これまでは水は霧吹きで湿らす程度しかあげてなかったんですが、思い切ってじょうろで水やりしました。
これまで、大事に大事に育ててたけど、少々手荒く育てても大丈夫だってことにやっと気づいたんです。
ただし、茎が太くて、繁殖力が旺盛な品種のみです。
子持ちレンゲや茎が細い品種は、優しく扱わないとこれまたダメになりそうなぐらい、生命力が弱いですね。
日曜日は、親株の方の鉢がだいぶ乱れてきてます。
繁殖力が旺盛な品種は旺盛過ぎるし、逆に繁殖力が低い品種はほとんど絶滅の一歩手前で株がほとんど残っていない、もしくはすでに絶滅してる品種もあります。
親株が植わってる鉢の方も、品種それぞれの個性が出まくってますね。
ほとんど枯れかけて株が残ってない品種、蔓延るだけ蔓延ってる品種、涼しくなったので紅葉してる品種、花の蕾を付けてる品種…と、前回から1か月以上も経てばそれぞれが違いますね。
これを、植替えできる株は新しい鉢に植え替えて、ビニールポットに植わってる当初からの株は処分しようかと…
しかし、また17品種+1、全部で18鉢も作るのは大変で、しかも場所を取りますので、大きめの鉢に4品種ずつ植えて、脇役的存在多年草の寄せ植え鉢を作ることにしました。
鉢の面積を4分割して、それぞれ、同じ葉や同じ属性が被らないように植え込んでいくんです。
鉢は100均で買ったカラーポットです。( 01.)
素焼き鉢でもプラスチック鉢でもありません。
材質は、「竹粉樹脂」と書いてあります。
天然素材で作られた環境にやさしい鉢…
不要になったら、土に埋めることで自然と土に還るらしいです。
まさに「エコなポット」です。( 02.)
しかし、欠点も…
半永久的には使えません。
「鉢が腐食してきたら、別の鉢に植え替えてください」と書いてあります。
ちなみに、赤、青、茶、ベージュの4色あります。
4鉢にまず鉢底用の石を敷き詰めます。( 03.)
その後は、各鉢に4種類ずつ植え込んでいくんですが、この作業、結構しんどいです。
チマチマやる作業で、しかも古い土が粘土状で固まってて、きれいに掘り起こせない。
茎や葉が小さくて繊細だから、無理に持ち上げたり掴んだりすると、茎や葉が折れる…
茎が弱いから思うように植わってくれない…など、植え込むのに一苦労しました。( 04.)
また、徒長してたり、ほどんど芽がない茎だったり、たった1株のみ生き延びてる品種だったり、まともに育ってない株がほとんどんで、観葉植物みたいに根を適当に切り落とし、鉢に適当に入れ、土を勢いよく流し込んで、ハイ終わり!みたいに簡単にはいかなかったんです。
で、出来上がったのがこちら。
ベージュの鉢は、赤い葉のドラゴンズブラッド、セダム・グラウコフィラム、モリムラマンネングサ、不明のマルハマンネングサの4種。
茶色の鉢は、縞模様のフクリンマンネングサ、黄色がってるセダム・ゴールドビューティー、茎が極小弱小のセダム(ダシフィルム系、姫星美人?)、葉が斑が入りふちが赤みを帯びてるマンネングサの品種(品種名不明)の4種。
葉が赤みを帯びてるセダムは、この茎1本のみで親株はもう残っておりません。
しかも、同じ株から枝分かれ状態で新しい枝が出てますが、こちらは斑入りではなくなってます。
青色の鉢は、子持ちレンゲ、側溝で拾ってきたセダム、不明のマルハマンネングサの一種(品種名不明)、セダム・リトルミッシーの4種です。
リトルミッシーは絶滅危惧です。
植え込んだ株しかありません。
しかも、リトルミッシーは根付きにくいので、どうしてもこの鉢だけは成功させたいですね。
最後に赤色は、斑入りマルハマンネングサ、セダム・レフレクサムの2種のみしか残ってませんでしたので、追加でベージュの鉢で使ったマルハマンネングサと子持ちレンゲが花のつぼみを付けててその穂がすごく伸びてましたので、穂の部分を挿しました。
で、これが翌日、微調整した後の画像です。
前日は株を植え込んだだけでしたので、1日経つと株も落ち着きますし、根がある品種が多かったので、元気のよい茎はもう立ち上がろうとしてるんです。
4種の境目をハッキリさせるために寄せたり、倒れてる株を真っ直ぐに立てる微調整をしました。
挿した株が土から抜けてないか、をチェックしたり、株と株がつきすぎてたら離してあげたり、逆に離れすぎてたら、新たに茎を挿してあげたりの調整をし、終了。
のべ3日もかかってしまいましたね…
脇役的存在多年草って、結構手が焼ける子供たちです…
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- こういう植物は屋外で育てるものであって、室内で管理するものではない。
- 大半が茎挿しで増やすことができる。
- しかし、茎挿しの確率はあまり高くないので、根がついたままの株分けの方が繁殖の確率が高い。
- 根付きやすい品種と、根付きにくい品種がある(茎が太い品種、セダム、マンネングサなどの名がつくものは比較的根付きやすいが、茎が軟らかいもの、株が小さく茎が細いものは根付きにくい)
- 日光を好む。(日光を当てても、大丈夫そう)
- 日陰で管理すると、徒長し、弱々しい株になる。(しかし、日光に再び当てると、株がしっかりしてくる)
- 水に強い品種と、水に弱い品種がある。
- 真夏に茎挿しするのはNG。根付かないし、枯れてしまう。非常に難しい。(園芸店でも同じ品種を枯らしてることが多い)
- 土は、水はけのよい多肉植物専用土よりは、赤玉土や腐葉土などの観葉植物の植え付けに使ってる普通の土の方が根が張りやすくて合っている。(※これは個人的な意見です)
で、まとめますと、「セダム属・〇〇」という品種が多いので「セダム=多肉植物」だと思って育てても、うまく育たたないし、なかなか増やせません。
増やすには、根を付けてあげると、うまく育つ。
こういう系統の花壇や寄せ植えの脇役になれそうな植物は、まだまだいろんな品種がありそうなので、徐々に増やしていきたいと考えています。