サンセベリアの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

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 植物名 と 特徴

サンセベリアは、別名「トラノオ (虎の尾)」と言います。名前の通り、葉の模様が「虎の尻尾」に似てるからなんです。

葉はほぼ直立し、乾燥地帯の育ちらしい多肉質の厚い葉で、耐陰性があり、主に部屋など屋内で育てることが多いのが特徴ですね。

昔から一般家庭に普及している観葉植物で、現在は園芸店や花屋ではもちろんのこと、100円ショップから園芸店、ホームセンターなどいろんなところで売られてます。

またショップの店内や、病院、オフィスのカウンターなどにも置かれてる大人気の観葉植物です。

種類により葉の模様もさまざまあり、目を楽しませてくれます。

暖かくなり生長が順調ならば、親株の根元付近から筍のような子株がいくつも出てきます。 そして、すぐに親株の高さほどまで成長してくれます。

2つの株は地中では茎で繋がってまして、その茎を「地下茎」と呼びます。

ホームセンターなどでは地下茎をカットし、葉が丸まってシワシワになってるサンセベリアの株を1本100円ほどで売ってます。

観葉植物に興味ない人は、「シワシワでも育つの?」と思うかもしれませんが、シワシワでもシワクチャでも心配はいりません…

暖かくなって土に植えておけば、シワシワの葉は元に戻りますし、また簡単に根付きます。 そうしてると、新芽の子株が出てきますよ。

生長していくうえで、水分もそれほど気にかけなくてもいいし、害虫の心配もあまりないし、ホントに手間のかからない植物なんです。

ただ気にかけてあげなければいけないのは、「寒さ対策」です。冬時期の管理は、他の植物以上に気配りしてあげなくてはいけません。

冬の寒さが大の苦手ですので、気温の管理や水やりの管理は十分注意してください。

前に、とあるテレビ番組でサンセベリアの話をしてて、「サンセベリアを部屋に置いてるだけで空気の洗浄効果がある」とかって言ってたことがあり、ちょっとしたサンスベリア・ブームが起こりました。

一般的な品種は、葉の中央部が緑色でうろこ雲の模様になり、ふちが黄色の「ローレンティー」です。

このローレンティーを増やそうと、葉を数cmにカットして土に葉挿しをしたら、切り口から小さい芽が吹いてきます。

その芽が大きくなって一人前の株になっても、ローレンティーとは違った模様になってしまうって特徴があります。黄色いのふちは消えて、ほぼ緑色の横縞模様に変化してます。

これはこれで面白いんですが、やはりローレンティー本来の模様で楽しみたいですね。

ローレンティーの模様のまま育てないのなら、親株の根元から出た子株を大事に育てる方法しかなさそうです。

ちなみに、子株で生まれた葉が緑一色になったサンセベリアは、「サンセベリア・ハーニー」に葉の模様が似てるんですが、これがハーニーの品種なのかどうかはわかりません。

ハーニーの特徴は、「葉がまっすぐには伸びずに、こんもりした姿」なんですね。

派生でできた緑一色のサンセベリアで生長してくると、まっすぐ伸びますし、こんもりもしてません、結構な高さになりますね…

ですので、ローレンティーの子株からできたサンセベリアは、「ハーニー」と呼ぶのかどうかは定かではありません。

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  • 英 名 : Snake Plant
  • 学 名 : Sansevieria trifasciata
  • 科 名 : リュウゼツラン 科
  • 属 名 : サンセベリア 属
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
置場所 室内・日当たり 日当たり 半日陰 日当たり 室内
水分 乾燥 (休眠中) 乾かし気味 毎日 乾かし気味 乾燥
施肥           置き肥        
植替         株分け 葉挿し        

 置き場所

夏は明るい日陰に置き、10月から翌年4月ぐらいまでは明るい室内で管理します。

その時は、室内でも最低気温が10℃を下回らないように注意を払ってあげてください。

エアコンなどの室温調整できる部屋であれば、それほど問題はありませんが、冬場のサンセベリアの株は冬眠状態です。

いくら日光を当てても寒い時期は生長はストップしてますので、日当たりのことはあまり気にかけなくてもいいと思います。

まずは寒さ対策!が最も重要です。日当たりの場所を気にかけるよりは、低温にならない場所探しをまずは優先してください。

昼間、日当たりがよい場所だからとその場所に置きっぱなしにしてると、置き場所によっては夜から朝方は気温が急降下して0℃近くまで下がったり、地域や日によってはマイナス気温になることもあります。

寒さが苦手なサンセベリアには致命傷です。

気温が10℃以下になるような場所でサンセベリアを管理し続けるのは、非常に厳しいかもしれません。

それが冬の間中続くようなら、サンセベリアにとっては危機的状況です。

の場合は、すぐに鉢を段ボールで巻いてあげるなり、鉢部分を発泡スチロールに入れ、隙間に新聞紙を詰めるなりして、しっかり保温対策をしてあげてください。

 ある園芸雑誌では、「サンセベリアは耐寒性に富み…」と書いてまして、なんと「越冬温度は2℃」と記してました……

サンセベリアの耐寒できる温度が、2℃ !?  2℃なんてありえません!

気温2℃が何日も続くと、完全にやられちゃいます。その時は何の変化もありませんが、春になる頃には悲惨な状態になってるはずです。

何度も言いますが、サンセベリアは非常に寒さに弱い植物です。

このoyagee、室内に取り込んでいたにもかかわらず、冬の寒さに耐えられず、葉の根元を凍傷させ、根元が腐ったように軟らかくなり、春を迎える頃に葉がバタバタと折れて、再起不能にさせてしまいました。

我が家は雪も降らないところですし、廊下、階段、玄関と室内に取り込んでいたにもかかわらず、サンセベリアのほとんどを全滅させてしまいました。

サンセベリアがドミノ倒し (17.03.16更新)
詳しくはこちらへ… 

なので、寒さ対策は十分にしてください。

もしも鉢に植わってるままの状態で越冬させる自信がない方とか心配になる方は、サンセベリアの株を鉢から掘り起こし、根についた土を落とし、株を新聞紙などにしっかり包んで、押し入れなどで越冬させてください。

株は冬眠してますし、枯れることはほぼありません

園芸店でも株だけの状態で売ってるほどですし、多少萎れはしますが眠ってるだけで、完全に枯れたりはしませんので心配いりません。

そして暖かくなったら、再び鉢に植えてあげれば、元気に再生してくれます。

 水やり

夏の生育期には毎日水やりしても大丈夫だと思いますが、まずは鉢土の状態を確認してから与えてあげてください。

水はけのいい土なら問題はなさそうですが、いつも湿ってる状態なら、数日間は水を控えて、土を完全に乾かしてあげた方がよいですね。

いつも湿った状態だと湿度が高く、夏は猛暑の季節でもありますから、鉢の中は高温状態で蒸れてる状態が続き、根を傷めたり、根腐れの原因になります。

サンセベリアは、水が切れたからと言っても、すぐには枯れません。 乾燥に対しては丈夫な植物です。水は多めよりは少なめの方が、株には優しいと思います。

水やりの時は、間違っても直接葉にかけたり、葉水をするのはやめておいてください。葉のホコリや汚れが目立ってきたら、濡れた布で優しく拭き取るようした方が葉を傷めません。

 増やし方

株分けか、葉挿しで増やします。 暖かくなると、株の根元から脇芽が出てきます。

ある程度大きくなったら、株分けできますので、植え替え時に株を切り離して、数日間は乾かし、元の親株、小さな子株、それぞれ植えてあげたら、また根が張り、大きくなります。

葉挿しは、一番外側の葉や傷んだ葉を株から外して、ハサミなどで数センチ幅に切ります。こちらも数日間乾かし、土に置いておくだけで切り口から小さな芽が出てきます。ある程度大きくなったら、鉢に植え替えてあげてください。

葉挿しするうえで、一つだけ注意しておかなければいけないことあります……

葉をハサミで切った時に、サンセベリアの切り口の上下をしっかり覚えておいてくださいね

同じ模様だし、ほぼ同じ幅ですので、どっちが上だったかわからなくなってきます。

上下を逆に植えたら、大変です。本当は根元の方を土に植えてあげないといけないのに、間違って葉先の方を植えてしまったら、出てくる新芽も出てきてくれませんので…(汗)

 害虫と病気

基本、丈夫な植物ですし、土も乾燥気味ですので、害虫が発生したり、害虫・病気の被害は少ない気がします。

 管理人から一言

サンセベリアの葉の先端って、鋭く尖ってますよね。 しかし、あそこって意外と脆いんです。

このoyagee、葉のホコリを拭いたり、移動させたりする時にあの尖った部分を必ずと言っていいほど折ってしまってます。何かするたび、知らないうちに触れてしまって、ポキポキ折れてしまってるんです。

あの部分を折ったら、葉が大きくなりません。上へ伸びなくなってしまうんですよ。だから、足長のサンセベリアの中に短足な葉が混じっていたら、先っぽを折ってしまったと思ってほぼ間違いないです。

あそこ、サンセベリアの成長には結構大事な部分ですので、気を付けて扱ってください。

大株になりますと、冬の間、土を乾かし気味にしていていましたら、花芽が出て開花するそうです。

サンセベリアの花はまだ実際に見たことがありませんんで、どんな花が咲くんでしょう?

だけど、あんまり興味ありません。サンセベリアは直立したあの葉姿が好きなだけですから…(笑)

毎年、冬が来る前に、階段、廊下、浴室、トイレなど空いてるスペースにサンセベリアを取り込んで、冬越しさせています。

これまで、ほとんどのサンセベリアは被害がなく越冬してましたが、2016年冬から17年春の冬越しが悲惨な結末を迎えました。

冬の期間中は一切水はやっておりません、毎年「あたらず、触らず、水やらず」半冬眠状態での冬越しを計画してました。

今年の年明けぐらいに確認した時は、何も変化もなかったので、安心しておりました。

春を迎える頃にもう一度確認して、「無事に冬越ししてくれたな」と思ってました矢先、1枚の葉がグラついてるのを発見。根元を見ると、ブニュブニュに柔らかくなってました。

これ、葉の付け根が腐ってます… 根元付近が凍傷を起こした形跡です。

ほとんどのサンセベリアの葉がそうなってました。葉を引き抜き、土に埋まってる株も確認してみましたが、スカスカで腐った状態です。 (写真参照:中心部が軟らかくなってまして、葉が倒れてます。冬の寒さでやられてしまいました…)

ほとんどの鉢、壊滅的状況です…

唯一無事に生き残ったのが、部屋の暖房の中でヌクヌクと暮らしてた1鉢のみでした。

これはさすがにショックでしたね…

ホント、何度も言いますが、冬の寒さ対策には十分配慮してあげてください

育てやすさ ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆
※管理人の個人的感想です

 これまでのBlog(植替え、株分け、その他の報告)

 サンセベリアの植替え 

  「植替ウィーク最終日はついに真打ち登場!サンセベリアの新鉢完成!!」 (17.05.07更新)

 サンセベリアの子株が芽を出す 

  「小さなサンセベリア|1つの鉢に親子三世代が同居 !?」 (17.05.26更新)

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • 葉挿しで増やす時、上下を逆に植えて、芽が出てこなかった。
  • 家の中で越冬できると思ったが、寒さ対策が万全でなく、ほぼ全滅させた。
  • 葉の奥に入り込んだゴミを竹串で取っていたら、葉を傷つけてしまい、そのままキズ模様で残ってしまった。

失敗しないコツは、「とにかく、寒さ対策!」が一番大事です。あとは「冬の水断ち」 「夏の水やりも、注意を払って」 「適度な日光浴」です。

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