トラデスカンチアの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

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 植物名 と 特徴

トラデスカンチアはゼブリナなどと一緒のツユクサ科の植物で、アメリカ大陸の温帯から熱帯にかけて育つ多年草です。

茎を伸ばして生長し、長くなったら下垂させます。なので、吊り鉢仕立てで育てるのが一般的です。

吊り鉢に植えたトラデスカンチアは、長く伸びるつるをそのまま伸ばすのもいいですが、見た目にボリューム感がありません。

芽先や茎の途中を摘んであげると、葉の節目からすぐに脇芽が芽吹くので、これを繰り返すとボリューム感のある株に仕立てられます。

摘んだ芽先や茎は捨てずに、水の入ったコップなど入れると、こちらもすぐに根が出て再生します。根が出たら、土に植えてあげてください、新しい鉢がまた1つ増えますので。

フルミネンシスの斑入り品種で、“緑と白の縞模様”、”緑と白の柄が半々”、”模様なしの単一色”など模様構成が一定でない「バリエガータ」、淡緑色の「ライム」、アルビフローラの斑入り品種で縞模様が細かい「アルボビッタータ」などの品種があります。

春から初夏にかけて茎先に白い花を咲かせることがあります。これもツユクサ科の植物の特徴ですね。

  • 英 名 : Wandering jew
  • 学 名 : Tradescantia
  • 科 名 : ツユクサ 科
  • 属 名 : トラデスカンティア (ムラサキツユクサ) 属
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 明るい室内 半日陰 明るい室内
水分 乾いたら 普通 毎日 普通 乾いたら
施肥         液肥 (10日に1回)      
植替         株分け 挿し芽      

 置き場所

一年中、日当たりによい場所に置きます。

ただし、斑が乳白色系のものは、夏の直射日光に当てるとすぐに葉焼けを起こします。 日差しの強い真夏の時期だけは、直射日光はやめておいた方がいいかもしれません。

できれば、梅雨明けから9月初めの日差しが強くなる時期は、たまに木漏れ日が差す程度の明るい日陰に吊るして管理してください。

もしくは、徐々に日差しに慣らしてあげて、日差しの下でも葉焼けしない丈夫なトラデスカンチアに育てることができれば、徒長も抑えられ、がっちりした見栄えのよい姿に仕上がりますよ。

冬の寒さには比較的強く、3~5℃以上あれば枯れることなく、室内で十分越冬できます。

しかし、それ以下になると新しく出る葉は小さくなり、しかも斑が大きく入るものはふちの方から枯れ込んできます

外で越冬させると寒さと霜でだいたいは枯れますが、根元付近は生き延びてることが多く、運が良ければ、春の暖かくなったころに一斉に新芽を出してくれます

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 水やり

水が多いと茎が徒長しやすく、ひょろひょろのモヤシみたいにすぐ伸びてしまいます。 逆に少ないと枯れてしまいます。

トラデスカンチアなどのツユクサ系の植物は吊り鉢に植えられることが多く、土はすぐに乾きますので、夏の水やりは十分にあげましょう。

また鉢いっぱいにすぐに根が張りますので、根詰まりしていると土がなかなか水分を吸い込んでくれません。

あまりにも水分の吸収が悪いようであれば、挿し芽などして植え替えてあげた方がよいと思います。

 増やし方

挿し芽で簡単に増やせます。 鉢の隙間が空いた場所にそのまま挿せば、すぐに発根して根付きます。

元の鉢は、そのままでも脇や節から芽が出てきますが、すぐに伸びてきてまたすぐに間延びした状態になりますので、思い切って切り戻しを行ってください。

切り戻しとは、「土からある程度の高さのところで一斉にきれいに刈り込んであげる」ことです。高さは刈り込む植物によって違ってきます。

刈り込んであげることで、暖かい季節だと数日で残ってる茎からすぐに新芽が出てきます。その後は茎が短くてしっかりとした株になり、見栄えのよい鉢に仕上がります。

 害虫と病気

ハダニカイガラムシが発生します。たまに、青虫やイモムシ類の幼虫に葉を食べられます。

トラデスカンチアの葉は柔らかいですので、食べやすいんでしょうね。見つけ次第、駆除しましょう。

 管理人から一言

「トラデスカンチア」って長い名前ですので、略して「トラカン」とも呼ばれてるらしいです。 これまで聞いたことも使ったこともなかったですが、「トラカン」、これからこのブログでも使っていこうと思います(笑)

バリエガータという品種は、oyageeが観葉植物第1次ブームの時から育てておりました。 天井に吊り鉢をかけ、最高で2mぐらいまで伸ばした記憶があります。

すごくきれいでしたが、茎が弱く、すぐにポキッと折れてしまうんですよね。

いつの間にかoyageeの育ててる観葉植物の中から消えるんですが、知らないうちにまた復活してるんですよ。わざわざ買ってるわけでもないんですが…

家のまわりにどこでもここでも自生するツユクサ系の植物がたくさん生えてるから、トラデスカンチアもその中に紛れ込んでて、いつの間にか鉢上げしてるんでしょうか?(笑)

水が少ないと枯れやすく、逆に多いと茎がすぐに徒長してしまい、日差しが強すぎると葉焼けし、逆に少ないとこれまた徒長してしまう、日差しと水の管理が意外と大変で、しかも株自体もひ弱な植物なので、oyageeの中では「世話の焼ける困ったちゃん植物」です。

しかし、すぐに根を出してくれて簡単に増やせるという良いところもあるんですよ(笑)

ゼブリナ同様、茎が非常に弱いんで、手入れしてる時に折れた場合は、捨てずにコップなどの水に浸けてるだけで、数日で発根するほど育てやすい植物です。

自生しているツユクサと同じ植物ですので、庭など屋外の土でも簡単に生長します。

冬には葉がどうしても枯れ落ちてしまいますが、土の中の茎や根はまだ生き延びてることが多く、春には新芽が一斉に芽吹いてくれますよ。

たまに、突然変異で葉の斑模様が紫がかった色になることがあります。ツユクサ科の植物だから、紫の色素の遺伝子が突然何かの拍子で主張し始めるのかもしれませんね。

株元の葉が落ちる原因の一つが、高温多湿で風通しの悪い場所で育てると、葉が蒸れて枯れ落ちることもあります。

夏場は特に注意が必要です。また水やりが少ない場合も枯れてきますので、気を付けましょう。

トラデスカンチアはツユクサ科ですので、元々は野生に群生する植物です。

斑が入った「バリエガータ」は、品種改良や突然変異でできた種類だと思いますので、元の原種は緑一色のツユクサなんではないかと?

育てていくうちに斑入りの葉が少なくなり、緑一色だけの葉が増えてくることがよくあります。

緑一色の葉の方が生育が旺盛で、また生命力も強いのか、段々と斑入りの葉がなくなり、しだいに全体が緑の葉で覆いつくされることもあります。

そのまま放置していると、知らずに緑一色のただのツユクサの鉢になってしまうかもしれません。

斑入りのトラデスカンチアを楽しみたいのであれば、緑の葉が出てきたら、早めに摘み取るようにしてください。斑入りトラデスカンチアの細胞のどこかで野生の時の組織が「元の姿に戻りたい!」って暴れているのかもしれません(笑)

水やりと日光の量で生長が大変違ってくる植物です。がっちりしてどっぷりしてる「骨太系トラデスカンチア」を楽しみたいなら、「水=少・光=多」ひ弱で流れる滝のような「流線型トラデスカンチア」を楽しみたいなら、「水=多・日=少」と覚えててください。

例えるなら、体育会系か、文科系か、です。

見た感じ「五郎丸」「りゅうちぇる」ぐらい差が違います(笑)

人それぞれ、どっちもどっちで好みがありますでしょうから、どちらの育て方よいかは一概には言えませんが…。

育てやすさ ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★☆☆
※管理人の個人的感想です

 これまでのBlog(植替え、株分け、他の報告)

 「トラデスカンチアの増やし方|挿し木(茎挿し)で簡単に増やせます」(17.06.04更新)

 「ツユクサ系3種の経過報告|トラカン、ゼブリナ、ブラベーのその後の姿はどうなった?」(17.06.19更新)

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • ゼブリナ同様、茎が折れやすい。
  • 葉が緑と白の斑入り模様なので、光の当て加減が難しく、白い部分だけいつも葉焼けを起こしている。
  • 水やりのタイミングと光の管理が難しくて、すぐに徒長してさせてしまう。
  • 根元部分の葉が落ち、隙間だらけで鉢土が丸見えになり、株もだらしない姿が多い。

失敗しないコツは、「葉焼けしない程度までの十分な日光浴」 「水やりは極力控えめ、だけど枯れないように」です。

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