シンゴニウムの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

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 植物名 と 特徴

シンゴニウムは熱帯アメリカ原産で、サトイモ科のつる性の植物です。

茎から気根を出して、周囲のものにつかまりながら株が育っていきます。

ミニ観葉ぐらいの大きさだったら自立できますが、ある程度の高さ以上になりますと自立ができず、ヘゴ材などに掴まって生長するか、葉の重さに耐えかねて倒れ、そのまま自然とつるを垂らしながら生長していくようになります。

美しい模様の入った矢じりの形や鉾形の葉が特徴です。さすが、サトイモ科の植物とあって、葉の姿形が野菜のサトイモの葉によく似ていますね。

ポトス、フィロデンドロンなどと葉姿が似ている品種もありますよね。葉や茎を切ると、毒性のある白乳色の液が出ます。

一般的に出回ってるのはポドフィルムの園芸品種で、葉の周辺や葉脈が白くなる「ホワイトバタフライ」が一番メジャーです。

他にも葉全面が淡緑色で葉脈が白になる「シルキー」、濃緑色になる「エメラルド・ジェム」、葉面がピンク色になってる「ピンクバタフライ」などあります。

つる性の観葉植物ですので、ヘゴ材や古木などで育てることが多いですが、吊り鉢で育てることもできます。

つるのような茎が元気よく伸びてきますので、大きい株に育てるのなら、吊り鉢がオススメです。もしくは、鉢をラックなどの高い位置に置いて葉を垂らして観賞するのもいいですね。

シンゴニウムは、ミニ観葉鉢植え吊り鉢寄せ植えの他にも、コップなどで簡単な水栽培、ガラス容器で栽培するテラリウム、ハイドロボールを使ってのハイドロカルチャーなどバラエティーに富んだ楽しみ方ができます。

  • 英 名 : African evergreen
  • 学 名 : Syngonium
  • 科 名 : サトイモ 科
  • 属 名 : シンゴニウム 属
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 明るい室内 半日陰 明るい室内
水分 乾かし気味 普通 毎日 普通 乾かし気味
施肥         置き肥 (2か月に1回)      
植替         挿し木 株分け
       

 置き場所

シンゴニウムは斑入りの美しいものがたくさんありまして、あまり光線が強すぎても、弱すぎても本来の美しい斑が見られないことになるので、半日陰に置きましょう。

また、斑の模様が見れない以外にも、日光に当たり過ぎると葉焼けを起こしたり、黄ばんだりしてきます。光を当てなさすぎると、徒長します。

シンゴニウムは、絶妙な上、しかも微妙な光加減の調節が必要かもしれません。

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 水やり

成長期の初夏から秋ぐらいまでは土が乾いたら与え、湿度を高める為にこまめに葉水を与えましょう。

冬は控えめにします。水のやり過ぎは根腐れの原因になりますので、注意が必要です。

きれいな葉をしますので、夏場は葉水の回数も増やし湿気を多く保つことが大切です。

 増やし方

シンゴニウムの増やし方は挿し木と株分けですが、挿し木の方が簡単です。気温さえ高ければ、すぐに発根してくれます。

長く伸びてるつる部分を適当な長さで切り、葉がついてる部分を1~2節残してカットしていきます。

上になる葉を1枚ほど残して、後は全部取り除きます。節の部分を土に植えるか、もしくは水に浸けておくと根が出て、節の部分から新芽が伸びてきます

すでに気根が出てる部分もあるので、すぐに根が出てくれます。

切った古株の方も、残ってる節から脇芽が出てきますので、少し成長してきたら、それを取り木したら、簡単に株分けできます。

古い株は下葉が落ちて、株元が淋しくなってる場合がありますから、挿し芽を株元に植えてあげれば、すぐに育ってボリュームのある株に再生します。

 害虫と病気

ハダニカイガラムシが発生します。早めに除去しないと、株が徐々に弱ってきます。

また、葉が軟らかいので、イモムシ、毛虫類が葉を食べてしまうこともありますので、薬剤などで退治しましょう。

 管理人から一言

今、我が家では、ポピュラーな「ホワイトバタフライ」と、葉がライム色で葉脈がピンク色のシンゴニウム (品種不明) を育ててます。

品種不明のシンゴニウムは、葉面がピンク色になる「ピンクバタフライ」とはまたちょっと違うんですよね。

日光や水加減、培養土、置き場所によっては葉脈がピンク色になったり、消えたりし、たまに葉全体が赤みがかったりもする、カメレオンみたいに時と場合によって七変化する、とても変わった品種です。

これ、ピンクバタフライの派生? 新品種? 新種だったら、嬉しいんですが。

 追 記 

17年5月、ピンク色の葉が特徴の「ピンクバタフライ」を購入しました。まだ小さいですが、これから挿し木、茎挿しなどで増やしていこうと思っています。

吊り鉢に植えてつるを垂らす状態で育てるのも好きですが、鉢の真ん中にヘゴ材を設置し、シンゴニウムを4株ほど植え、伸びてきたつるをヘゴ材に根を張らせながら、上に上にと育てていく鉢植えが気に入っています。

うまくできれば、『シンゴニウム・ジャングルタワー』と勝手に呼んでます(笑)

つるが伸びすぎてる状態で株全体が収拾がつかない姿も、それはそれで愛嬌ありますが、つるが邪魔で株がおおいに乱れてきたら、適当な長さで切ってあげると節目から新芽がたくさん出てきます

また、葉が傷んだり、株を全部切って丸坊主状態になった株でも、土から新芽が出てくることがあり、大型で立派な株に生長しますよ。

oyagee家では大きく育ったシンゴニウムの鉢を、浴室の窓の目隠し代わりに大株のオリヅルランの鉢一緒に並べて置いてます。

殺風景な浴室がグリーンを置くだけで華やかになってっていいですよ。浴室内は適度に湿度が保てますし、気温は高めだし、好条件が揃ってて、植物には優しい場所です。

ただし、シンゴニウムに限らず、どの観葉植物でもそうですが、浴室内に植物を置きっぱなしは厳禁です。

日当たりが悪いのでひ弱に育ちますし、換気が悪くて熱気で蒸れて、株が密集してる植物でしたら、株が弱りますし、シャワーを浴びる時などにお湯がかかって葉を傷めます。

また寒い季節、夜にお風呂を使ってる時はまあ大丈夫ですが、夜中から朝方の誰も使用してない浴室は外気の気温と一緒に室内温度も急激に下がりますので、朝と晩の気温差が大きすぎて、植物の株自体を傷め、最悪な場合、全滅させることになります。

週一ぐらいで別の植物を交換してあげるのがいいかもしれません。湿度が高めを好む植物を置いてくださいね。

間違っても、サンスベリアとかアロエとか水を嫌い植物は置かないでください、長生きしません、一発でOUT!です。

育てやすさ ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆
※管理人の個人的感想です

 これまでのBlog(植替え、株分け、他の報告)

 「水はけの悪いシンゴニウム親子を株分けで植替え【oyageeの植物観察日記】」 (17.04.16更新)

 「気根が出たシンゴニウムは水挿しがオススメ!!」 (17.04.26更新)

 「5日前に水挿ししたシンゴニウム、出てる、出てる、もう根が出てる…」 (17.05.01更新)

 「水挿ししたシンゴニウムがついに根が底まで到着!1日1センチ伸びた??」 (17.05.12更新)

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • 葉が薄くておいしいのか、外へ置いておくと、まん丸の穴が開くことがあった。 よく虫や鳥に食べられていた。
  • 日照過多や日照不足で、葉の模様や葉の姿が変化する。
  • 日照不足なのか、水やりが多いのか、肥料が少ないのか、徒長しすぎて、すぐに株が乱れる。

失敗しないコツは…そうですね… 育てるうえでそれほど難しくはないので、「美しい葉を維持する為、適度でもありながらも微妙な光の加減調整」です。

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