園芸専門用語解説集|園芸やガーデニングでよく耳にする言葉や作業方法などを解説【oyageeの植物観察日記】

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園芸専門用語解説集

園芸やガーデニングをやっていると、いろいろとわからない言葉や初めて耳にする作業方法などが出てきます。

oyageeのブログを読んでても、たまに訳のわからない文言や単語が出てきてませんか?

「これはどういうこと?」 「これはどういう作業?」 「植物のこの部分はなんて呼ぶの?」など、主に、oyageeのブログに頻繁に出てくる園芸用語や道具、用土などを抜粋し、それぞれ簡単にまとめてみました。

  • に記載されてる植物名は代表的な植物関連性のある植物です。

赤玉土 (あかだまつち) : 関東ロームなど火山灰性の赤土を固めてから粒状に砕いたもの。通気性、排水性に優れており、 粒は大粒・中粒・小粒で分類され、中には極大、極小のサイズでも販売されている。高温で焼制してるものが多く、無菌と表示されている。観葉植物の植え込み時によく使われる用土。挿し木の挿し床用としても使用される。

  • 観葉植物全般の用土に使用


液肥 (えきひ) : 液体の肥料のこと。通常は薄めて使い、植物に吸収されやすいようになっている。即効性がある。


置き肥 (おきごえ) : 鉢土の上に置く固形肥料のこと。生育期に与える追肥の一つ。置き肥では、主に市販されてる錠剤肥料や固形油粕が用いられる。


親株 (おやかぶ) : 主体となる株のこと。主に子株ができる植物に使われる言葉。挿し木や接ぎ木などの時にもこの言葉を用いられることが多い。

鹿沼土 (かぬまつち) : 噴火の時に出たものが風化してできた土で、黄色系の粒状の用土。酸性が強い為、観葉植物では単品で使いにくく、土を何種類か混ぜて作る時に使う程度。盆栽のサツキによく使われる。無菌の為、挿し木用土に向いている。


株分け (かぶわけ) : 観葉植物の繁殖方法の一つ。鉢から抜いた株を2~4株に根を付けたまま分けて植え替え作業を行う。根詰まりやあまり大きくしたくない植物に有効であるが、株分けできる植物とできない植物がある。


川砂 (かわすな) : 桐生砂や朝明砂のことを指す。赤玉土や腐葉土と混ぜて使うと、水はけがよい


気根 (きこん) : 地上の茎や幹から外に伸びでた根のこと。呼吸や保水機能がある。植物の株を支える役目の為に伸びることもある。


霧水 (きりみず) : 乾燥を防ぎ、空中湿度を高めるために葉などに霧吹きなどを使い、植物全体に保水を与えること。

  • 観葉植物全般で適用(サンセベリアなど乾燥を好む植物には不適用)


管挿し (かんざし) : 挿し木の方法の一つで「茎挿し」とも言うが、特に「管挿し」は葉や枝がなく、棒状の幹のみを土に挿す増やし方を指す。葉がない分、上下がわかりにくく、上下を間違えて土に挿したら、発根しない。土に挿す側の切り口は斜め切りすると水揚げが早く、より早く発根できる。


切り戻し (きりもどし) : よく使われる仕立て直しの方法の一つで、伸びすぎた枝を落として全体的に小さくする方法。以前の大きさより小さくする目的であったり、もう一度再生させるときに行う。「刈り込み」という言葉でもたまに使われる。「摘芯」と似てる作業だが、ニュアンス的に違う。

  • 多くの観葉植物で該当


茎挿し (くきさし) : 挿し木の方法の一つ。茎を5~10センチほどカットして、挿し床に挿し、根を出させる方法。「管挿し」と同じ意味だが、こちらは茎に葉の有無が関係なく、茎を挿すことを呼ぶ。


茎伏せ (くきふせ) : 挿し木の方法の一つだが、土に葉のない棒状の茎を縦に差すのではなく、横にし、寝かせた状態で発根させる方法。

茎伏せをする場合は、「管挿し」と違い、切り口を直角に切ること。土に寝かせる場合は、半分ほど土に埋めないと、発根できない。


茎頂 (けいちょう) : 英語では「シュート (Shoot)」と言い、茎とその上にある多数の葉からなる部分を総称してこう呼ぶ。維管束植物で見られる。「茎頂培養」という言葉があり、「植物の茎の先端の生長している部分をカットし、培養すること」である。


子株 (こかぶ) : 親株の根元部分、またはランナー等にできる小さな株のこと。つる性の植物の先端や葉の上に付く株も子株と呼ぶことがある。

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挿し木 (さしき) : 茎やつる、葉などの植物の一部を切り取って植え付ける繁殖方法の一つで、もっともポピュラーな繫殖方法。茎挿し、枝挿し、葉挿し、根挿しなどを総称して「挿し木」と言う。

増やし方は、「挿し木」以外に、「株分け」「取り木」「茎伏せ・根伏せ」「分球」「実生」などがある。


挿し穂 (さしほ) : 挿し木に使う茎やつる、葉などのことを言う。葉に斑入りが入る部分を挿し穂に使うと、斑入りの葉のまま繁殖できることが多いが、確実に斑入りになるとは限らない。また、まったく同じ斑入りになることは少ない。


挿し床 (さしどこ) : 挿し木用の用土その用土を入れた容器のことを言う。用いられる土は保水性・通気性の多い赤玉土、鹿沼土、川砂、バーミキュライト、パーライトなど。また植物によっては水苔を使われることがある。


地植え (じうえ) : 地面に直接植物を植えること。「露地植え」とも言う。地植えの反対語は「鉢植え」


地際 (じぎわ) : 樹木などが地面と接するところ。「土際」とも言ったりする。


主幹 (しゅかん) : 「主幹」は会社などの役職で使われることが多いが、園芸でも使われる。複数の幹がある株などで、全体を統率する中心的な存在を示す幹のことを指す。主幹はだいたいは株の中心にあり、他の幹よりも太いのが特徴。


主軸 (しゅじく) : 植物の主となる幹のこと。生長の要となり、この主軸が元気でないと、縦に大きく生長していかない。反対語は「側軸」


下葉 (したば) : 茎やつる、枝の下の方の葉のこと。日照不足・肥料不足などにより、枯れることが多い。また繁殖させる時は、植物によってはこの下葉を取り除く作業をすることがある。


遮光材 (しゃこうざい) : 太陽光など光線を弱めるための資材。直射日光を嫌う植物の管理に効果的である。すだれやよしずが一般的だが、最近は寒冷紗やダイオネットが使われることが多い。

市販の寒冷紗などには遮光率が表示されており、遮光率はパーセンテージで示され、高ければ高いほど光を遮る効果がある。


小羽片 (しょううへん) : アジアンタム、シダ類などでよく見る一番小さい葉のこと。鳥の羽のような形になるものが多いのでそのように呼ばれている。


小葉 (しょうよう) : 複葉を構成する個々の葉身のこと。小羽片と同じ意味だが、シダ類以外ではこの「小葉」と呼ぶ。


節間 (せつかん) : 茎の葉と葉の間のこと。


スタンダート仕立て : ランプスタンド(ランプシェード)のように、上部のみに葉を茂らせ、下は幹だけとする仕立て方。下葉が落ちた時の再生法としてよく見られる。


剪定 (せんてい) : 枝、葉、つるなどを切り、形を整えること。剪定することで風通しがよくなり、病害虫の被害を抑えたり、蒸れにくくなる。

  • 多くの観葉植物で該当(特にブライダルベールでは、剪定を行うことによって、見栄えのよい鉢に仕上げる)


側軸 (そくじく) : 主軸から分かれて張り出される茎のこと。または「分枝」とも言う。

頂芽 (ちょうが) : 茎の先端の芽。この頂芽の生長の方が脇芽の成長よりも優先される現象を「頂芽現象」と言う。


追肥 (ついひ) : 植え付け後に与える肥料で、「置き肥」や「液肥」で行う。


吊り鉢仕立て (つりばちしたて) : つる性の観葉植物を吊り鉢に植えて楽しむ方法。天井やポールスタンドなどから吊るすため、垂れ下がる植物に向いている。


定植 (ていしょく) : 植物のタネを育苗ポットなどで発芽させた後や、挿し木を挿し床でを育てた後、鉢や土に植え替えること。その場所が植物をこれから長く栽培するところになる。


摘芯 (てきしん) : 植物などの頂芽(茎の先端の芽)を摘み取ること。先端の頂芽部分を摘み取ることで他の枝の生長を促したり、先端を摘むことで縦方向や上への生長が抑えられる。

摘芯することで、野菜だと多くの実をならせる、花だとたくさん花を咲かせる、観葉植物だと葉を茂らせボリューム感がある鉢に仕上げることができる。


テラニウム : 密閉されたガラス容器や小口のガラス瓶などを使い、中に数種類の観葉植物を寄せ植え栽培することをいう。主体容器が瓶類であることから「ボトルガーデン」と呼ばれている。


天芽 (てんめ) : 枝、茎などの先端の芽の部分のことを言う。生長がよくて比較的元気なことが多い。これを摘み取り、挿し木に使うことがあり、摘み取った部分はその先は生長が止まるため、脇芽を出すことが多い。


徒長 (とちょう) : 日照不足や肥料不足などが原因で茎や枝葉が長く伸び、軟弱になった状態。この場合は、切り戻しをおこなうと再生できるし、切った茎は挿し木などで増やせる。

  • 多くの観葉植物で見られるが、特にポトスパキラなどで確認できる。


取り木 (とりき) : 繁殖方法の一つ。幹や枝を傷をつけてそこの部分から根を出させ、ある程度発根したらその部分を切り取り、新しい鉢で育てる。

根腐れ (ねぐされ) : 鉢の中が根でいっぱいになり根が腐ったり、何かの原因で根が腐ること。水の与えすぎで根腐れを起こす植物が多い。一度腐った根は再生することはなく、元気な根から新しい根が出てくることがほとんどである。


根詰まり (ねづまり) : 鉢の中が根でいっぱいになった状態。鉢土の水はけが悪かったり、生育が悪くなるのは、この根詰まりが一因になることが多い。


根鉢 (ねはち・ねばち) : 鉢植えの株を鉢から外した時に、に鉢の形で残ったままになってる土のこと。


根張り (ねばり) : 植物の根の広がりや張り具合のこと。「根張りが良い」「悪い」と使われる。植物の根張りをよくするには用土が重要になり、腐葉土を使うことで、根張りがよくなる。

葉水 (はみず) : 霧吹きやじょうろなどで葉に与える水のこと。空気が乾燥する冬場に効果的。葉水を与えることで病害虫の予防や汚れ落としの効果も期待できる。


鉢上げ (はちあげ) : 挿し床や育苗トレイなどに種子を撒いたり、挿し木・挿し芽した後、生長した苗や株を鉢に移植すること。


発根 (はっこん) : 挿し木、茎挿し、水挿しなどで繁殖した時、根がない株(木・枝など)から根が出現して伸びていくこと


鉢底ネット (はちぞこねっと) : 鉢底に敷く網目状のネット。主に黒色が多い。鉢底に敷いた土や石が流れ出すのを防ぎ、害虫などが鉢への侵入を防ぐこともできる。


バーミキュライト : 人工で作られた細かい軽石のこと。観葉植物の植え込み時に用いられる用土。腐葉土などに混入する時の割合は1~2割程度と少ない。種まきや挿し木などの挿し床としては単品で使われたりする。

蛭石(ひるいし)の原鉱石を800℃近くで加熱風化処理され、10倍以上に膨張させたもので非常に軽く、通気性・保水性に優れ、無菌状態である。


葉焼け (はやけ) : 太陽光線が強すぎて、葉にダメージを与え、茶色や黒色に変化すること。耐陰性の植物はより葉焼けを起こす確率が高い。また光線に強い植物も、新芽、若葉などをいきなり太陽光線に当てると葉焼けを起こす。

  • 多くの観葉植物で適用


パーライト : 人工の軽石のこと。真っ白で軽く、真珠岩を焼て作られているので、パールと名付けられている。

用途はバーミキュライトとほぼ同じで、他の用土に混ぜて使うと水はけがよくなり、単品では挿し木用として使用する。


半日陰 (はんひかげ) : 太陽光線が当たるのが、日に3~4時間ほどのこと。もしくは、木漏れ日が当たる程度の状態や場所のことを指すこともある。


ピートモス : 水苔類が堆積し腐ってできた土。ピートモスは単体で使うことはほとんどなく、植え込み時に他の用土と混ぜて使うことが多い。


斑 (ふ) : 葉の一部や全体に、白色や黄色などの斑点や模様が入ること。斑の入り方も、縁、中央、葉先のみ、全体とさまざまであり、模様も縞、線、点、網目、幾何学、マーブル、ランダムなど多種多様である。

斑は、遺伝性によるものが多いが、突然変異で斑が入ることもある。またなくなることもある。


斑入り (ふいり) : 斑が入ってる葉を指す。その植物がすべて斑入りになるとは限らない。品種によってさまざまである。


節 (ふし) : 枝の付け根。ここから新たな芽が出たり、気根が出たりする。この節と節の間が伸びてしまうことを「間延び」「徒長」という。


腐葉土 (ふようど) : 植物の葉が堆積して腐って細かくなった土。養分は含まれているが、肥料として用いることはほとんどなく、あくまでも植物の植え込み時の用土として使用する。

観葉植物の植え替えでは、赤玉土と合わせてよく使われる用土。腐葉土を混ぜることで根張りがよくなるため、観葉植物の植え込みには使って欲しい必須の用土である。

しかし、販売されてる腐葉土はアタリハズレがあり、よくない腐葉土を使うと、植物の生育に悪影響を与える。


分枝 (ぶんし) : 枝分かれのこと。


ヘゴ材 (へござい) : ヘゴ科の常緑性大形の木生シダの植物から採れる天然の素材。空中の茎から出る多数の不定根が絡み合ってできているため、ものが絡みやすく、また空気と湿度が維持できるので、植物のヘゴ仕立てで用いられる。

主に気根を出す植物の植え付けに使用される。「ヘゴ柱」とも言う。植物を支える支柱の役目も果たす。販売用はすでに加工された状態で、50~60cmの直方体で売られていることが多く、表面はこげ茶色をしている。

現在、ヘゴは絶滅のおそれのある野生動植物としてワシントン条約で保護されてる為、ヘゴから採れるヘゴ材は現在では流通が激減し、入手が困難になっている。


ヘゴ仕立て (へごしたて) : ヘゴの幹で作ったヘゴ柱を支柱にし、つる性の植物を這わせて仕立てる方法。ヘゴに植物の根を絡ませながら生育さえていく為、気根を出すつる性の植物にしか向かない。普通の鉢植えとは違った演出ができる。


苞葉 (ほうよう) : 「包葉」とも書く。芽や蕾を包んでいる特殊な形をした葉のこと。

花全体を包むような形のものが多く、スパティフィラムでは「仏炎苞」が見られる。

仏像の背の炎のような形の装飾(光背-こうはい-)に似ていることからこのように呼ばれています。

間延び (まのび) : 「徒長」と同じ意味。


間引き (まびき) : 育ち過ぎた枝葉を短く切り落としたり、込み過ぎた株同士を空間を維持し管理しやすいように引き抜いたりすること。


実生(みしょう) : 種を撒いて増やす方法。観葉植物は種から撒いて育てるものは数えるほどしかない。

  • アスパラガス・ヤシ類・コーヒーの木・アナナス類・フィロデンドロン・パンダナスなど(ここに列記している植物は株分けや挿し木などでも増やせるが、ヤシ類だけは実生で増やすしかない


水上げ (みずあげ) : 挿し木などを行う時に、事前に茎葉や株を水に浸けて水分を十分に吸収させること。これをすることにより、挿し穂の活着をよくなり、早く根付く。失敗も少ない。


水苔 (みずごけ) : 蘚類(せんるい)の一種で、湿地帯に生育する苔類の仲間。観葉植物では、繁殖目的で使われることが多い。

乾燥された状態で販売されており、内部に空洞がある為、柔らかく、弾力があり、水に湿らせて軽く絞って使う。発根させたい部分に湿した水苔を包んでおくと、発根をする。発根したら、そのまま土へ植え込むこともできる。

シダ類を使った苔玉作りでは単品で使うこともあるが、数年経つと水苔自体が腐るため、長期の使用には向かない。

水苔の品質はピンからキリまであり、太くて白っぽいものほど良質だが、高価になる。細くて黒っぽいものほど悪い水苔になり、悪いものを使うと、植物をダメにすることもある。


元肥 (もとごえ) :  植物の苗や苗木を植え付ける際、前もって植物に与える肥料のこと。過剰な元肥は、根を傷めて株をダメにしてしまうことがある。 反対語は「追肥」

葉柄 (ようへい) : 葉と茎を接続している小さな柄の部分の名称。葉についてる茎のような部分のことで植物によって長さが様々。茎・幹と勘違いしやすいが、別ものである。


葉脈 (ようみゃく) : 葉の表面に見られる樹枝状、網目状、筋状、格子状などの模様のこと。水分や養分を運ぶ通路となっている。


寄せ植え (よせうえ) : 何種類かの観葉植物を1つの鉢、容器、箱などで育てる方法。寄せ植えに向いてる植物と不向きの植物があり、また植物同士の相性もあるので、植物の選択に気を付けること。 高さ、幅に変化を持たせた方が、より見栄えのする寄せ植えに仕上がる。

ランナー : 親株から伸びる細いワイヤー状の茎のこと。その先に子株をつける。観葉植物ではあまり多くないが、有名なものはイチゴで、イチゴはランナーで育ち、ランナーの先に赤い果実を実らせる。

多肉植物では、何種類かランナーを作る品種がある。

脇芽・脇芽 (わきめ) : 葉の付け根や節、幹や茎の途中から出る芽のこと。反対語は「頂芽」

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